会員、報道機関 各位
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
APEVベルリンデスクから新しい取材レポートが届きましたので、会員限定で公開
いたします。
今回の題は
GJETCアウトリーチイベント
「エネルギー危機とカーボンニュートラルへのアプローチ」
レポートです。
・概要
ウクライナ戦争によって、欧州諸国、特にドイツのロシアへの
エネルギー供給に対する依存が明らかになった。
これにより、越冬できるのか、そしてエネルギー供給の
安定化を図る手段はあるのか、といった懸念が生じている。
このようにドイツはエネルギー供給を確実にするとともに、
気候変動対策も継続していかなければならない状況にある。
日本とドイツは両国ともカーボンニュートラルを目指して野心的な目標を設定し
ている。
日本は2050年までに、ドイツは2021年4月の憲法制定を受けて、
2045年までにカーボンニュートラルを達成しようとしている。
これらの目標達成をしつつ、エネルギーの安定供給を確実にするため、
ウクライナ戦争前よりもさらに様々な点を考慮し、決断をしていかなければなら
ない。
このような現状においては、エネルギー転換に関する
日独の対話は、特に重要な役割を果たす。
2016年の設立以来、日独エネルギー変革評議会(GJTEC)は
戦略的でシステマティックな分析を行い、
野心的なエネルギー転換に関して長期的で斬新な視点で政策提言を行ってきた。
本アウトリーチイベントでは、
1)グリッドバランスのための分散型蓄電の役割
2)鉄鋼部門における脱酸素化の可能性
3)日独両国がカーボンニュートラルを達成するための長期シナリオに関する
最新情報について発表が行われた。
その後、ロシアへのガス依存が両国のエネルギーの安定供給に
どのように影響するか、という議論が行われた。
本稿ではその概要をお伝えする。
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