日本の技術を結集して究極のEVを開発し、世界最高峰の舞台で大出力のエンジンカーにチャレンジすることで、EVの優秀性を証明します。また、この活動から得られた技術でEVの普及を促進することこそが、このレース参加の最終目的となります。
「モンスタースポーツ E-RUNNER パイクスピークスペシャル」は、タジマモーターコーポレーションのモンスタースポーツ部門が独自に開発した100%新設計のレース用電気自動車です。1988年のパイクスピーク初参戦から20年以上に渡って蓄積されたノウハウと、田嶋 伸博の40年におよぶモータースポーツでの経験やデータを注ぎ込み、パイクスピーク インターナショナル ヒルクライムで勝つための性能を追求しています。 本年のレース参加にあたっては、昨年モデルをベースに開発を行い、信頼性の向上と軽量化に主眼を置いて車両全域に渡る改良を加えました。その結果、大幅な軽量化を達成し、運動性能の向上に寄与しています。
また、株式会社SIM-Drive(シムドライブ、本社:神奈川県川崎市)の技術支援により、四輪独立制御を導入。最適な駆動力配分と電力消費量の低減を実現しました。さらに、今大会からスリックタイヤが使用可能になる規則変更に合わせて、新たなタイヤサプライヤーにGiTi(ジーティー、本社:シンガポール)を迎え、綿密な協力関係によりパイクスピーク専用タイヤを開発しました。
この他、多岐に渡る改良により、目標タイムを9分30秒に設定しています。
メーカー | タジマモーターコーポレーション | |
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ボディ | シャシー | アルミニウム スペースフレーム |
パネル | カーボンファイバーコンポジット | |
モーター | GKN EVO eDrive systems 液冷式モーター 2基搭載 | |
バッテリー | 三菱重工 MLiX リチウムイオン | |
コントロール | SIM-Drive | |
ドライブトレーン | タイプ | 4WD |
デファレンシャル | フロント/リヤ: ハイドロリックコントロール | |
ドライブシャフト | NTN 等速ジョイント | |
サスペンション | タイプ | フロント/リヤ: ダブルウイッシュボーン |
ブレーキ | ディスク/キャリパー | フロント/リヤ: φ355mm ベンチレーテッド /4 pot |
パッド | フロント/リヤ: Winmax | |
タイヤ&ホイール | タイヤ | フロント/リヤ: 330/750-20 GiTi Compete GTR1 |
ホイール | フロント/リヤ: 20x11J HRE Wheels P43S Tajima Special | |
ディメンション | 全長5500 x 全幅1950 x 全高1300 mm *前後ウイング含む | |
ホイールベース | 2700mm |
モンスターと異名をとり、日本はもとよりアジアを代表するドライバーとして、アメリカ、ヨーロッパでもその名を広く知られる。国内ダートトライアル選手権、環太平洋地域の国際ラリー、 国際ヒルクライムと、主に3つのカテゴリーに参戦。今なお現役、アジアのラリー界を代表する選手として第一線で活躍する。
18歳でレースデビュー。ダートトライアルにおいて、1トライ目転倒リタイヤ、2トライ目逆転優勝という衝撃的なデビューを果たした。 国内ラリー、ダートトライアルで活躍する傍ら1970年代より日本人選手の草分けとして、海外での国際ラリーにも精力的に参戦、1979年サザンクロスラリー(オーストラリア)では、アジアベストドライバーの表彰を受けた。1982年・1985年にはSCCAプロラリー(アメリカ)で活躍した。
「モンスター」というニックネームはサザンクロスラリー参戦時の走りに由来する。現地ジャーナリストが「日本からモンスタードライバーがやってきた!」書き立て、これが後にニックネームとして定着した。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム 6年連続チャンピオン(ワールドレコードホルダー)
電気自動車普及協会(APEV)代表幹事
株式会社タジマモーターコーポレーション代表取締役会長
海外ラリーへも精力的に参戦し、FIAアジアパシフィックラリー選手権(APRC)では1995年~1998年の4年連続を含み、二輪駆動部門チャンピオン獲得を成し遂げた。 国際ヒルクライムでは、1988年から継続してパイクスピーク・ヒルクライム(アメリカ)に参戦し、1995年には日本人初の総合優勝という快挙を達成。そして2007年には、同大会において13年間破られることのなかったコースレコードを破りワールドレコードを樹立。さらに2011年にも自らの記録を破り「10分の壁」を越える新たなワールドレコードを樹立する偉業を成し遂げた。なお、同大会においては2006年から2011年までも連覇を達成している。また、過去ニュージーランドで開催されていたレース トゥ ザ スカイでは、8回もの総合優勝を獲得。両大会で「キング オブ ザ マウンテン」の称号を得ている。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(アメリカ・コロラド州)
■1988年 ショールームストックDiv. クラス3位 ---
■1989年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■1990年 オープンラリーDiv. DNS ---
■1991年 PPオープンDiv. 3位 12分34秒51
■1992年 アンリミテッドDiv. クラス優勝 12分51秒63
■1993年 アンリミテッドDiv. クラス優勝/総合2位 10分44秒22
■1994年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合5位 10分51秒15
■1995年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 7分53秒00※
天候不順のためコース短縮
■1996年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分21秒88
■1997年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■1998年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分32秒57
■1999年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分37秒35
■2000年 PPオープンDiv. DNF ---
■2001年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■2006年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 7分38秒※
天候不順のためコース短縮
■2007年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分01秒408
世界新記録樹立
■2008年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分18秒250
■2009年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分15秒368
■2010年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分11秒490
■2011年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 9分51秒278
世界新記録樹立
■2012年 エレクトリックDiv. 予選:クラス1位/決勝リタイヤ
レーストゥザスカイ
(ニュージーランド クイーンズランド)
■1998年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分13秒60
■1999年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分33秒31
■2000年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分40秒916
■2001年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■2003年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分10秒02
■2004年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分17秒848
■2005年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分10秒8446
■2006年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分01秒1730
■2007年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分03秒9354