地球環境の保全と持続可能な社会の実現のため、電気自動車の普及促進を目指す電気自動車普及協会(APEV、名誉会長:福武 總一郎、会長:横川 浩)は、「パイクスピークEVチャレンジ実行委員会」を組織し2016年6月20~26日、アメリカ・コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに「TEAM APEV with MONSTER SPORT」として5年目の挑戦を行います。
アメリカ・コロラド州、ロッキー山脈パイクス山で行われるシンボリックなイベント、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。当プロジェクトでは、2012年の初参戦以来、アメリカ合衆国ナショナルフォレストの雄大な大自然を舞台とするこのイベントで地球環境の保全と電気自動車の普及を訴えてきました。
今年、1916年の初開催から数えて100周年を迎える同大会は、歴史と伝統に彩られた特別なイベントとして華々しく開催されます。「TEAM APEV with MONSTER SPORT」では、世界中から多くの注目を集める本年の大会において電気自動車の優位性を示すべく、これまでの実績と経験を余す所なく注ぎこみ好成績を狙って行きます。
レース車両「2016 Tajima Rimac E-Runner Concept_One」は、電気自動車開発において優れた技術を持つ3社、タジマモーターコーポレーション、SIM-Drive、RIMAC AUTOMOBILI(クロアチア)のコラボレーションによって生まれたレース用電気自動車です。新しいシャシー、新しいパワートレーンを得た2015モデルをベースに、1.1MW(メガワット※約1500ps相当)の高出力を有効に活かすためにより一層の改良を加えました。
(1)トルクベクタリング制御最適化:4輪のトルクベクタリング制御を一層洗練し、加速・減速・コーナリングのあらゆる場面で制御の最適化を進め、様々な路面状況が現れるコースにおいて安全かつ速く走れるよう改良。
(2)タイヤ性能向上:Giti Tire(シンガポール)によって供給される専用設計のタイヤは、構造の見直しを行いサイドウォールの剛性を最適化。温度変化が大きい路面に対して安定して性能を発揮するタイヤを開発。
(3)エアロダイナミクス性能向上:空力バランスを見直し、前後ウイングのサイズや装着位置、車高を変更。ダウンフォース総量をさらに高め、コーナリング速度を向上させるよう改良。これらの改良の相乗効果により、大幅なタイム向上を実現します。
ドライバーは、パイクスピーク・レジェンドであり、電気自動車普及協会代表理事を務める田嶋伸博。今年、同大会への初参加から28年目となる田嶋は、長年に渡り参戦を続け大会の発展に寄与したことから、殿堂入りすることが発表されています。また、PPIHCミュージアムに、1993年に使用したマシンが永久保存されることも決定。これらの式典が行われます。チーム運営は、モンスタースポーツが担当します。
本年もまた、レースへの挑戦と共に、地球環境の保全と電気自動車の普及に関わる様々な活動を行って参ります。ぜひ当プロジェクトの活動にご支援・ご声援をお願いいたします。
■プレスリリース:
■チーム公式WEBサイト:
2016.6.1
パイクスピークEVチャレンジ実行委員会