今年7月、アメリカ・コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに「TEAM APEV with モンスタースポーツ」 として挑戦します。
目下、この自動車競技で6連覇中の田嶋 伸博が、昨年までのガソリンエンジン車から新型のプロトタイプEVレーシングカーに乗り換えて、自らが持つコースレコードの更新を狙います。
モンスターと異名をとり、日本はもとよりアジアを代表するドライバーとして、アメリカ、ヨーロッパでもその名を広く知られる。国内ダートトライアル選手権、環太平洋地域の国際ラリー、
国際ヒルクライムと、主に3つのカテゴリーに参戦。今なお現役、アジアのラリー界を代表する選手として第一線で活躍する。
18歳でレースデビュー。ダートトライアルにおいて、1トライ目転倒リタイヤ、2トライ目逆転優勝という衝撃的なデビューを果たした。
国内ラリー、ダートトライアルで活躍する傍ら1970年代より日本人選手の草分けとして、海外での国際ラリーにも精力的に参戦、1979年サザンクロスラリー(オーストラリア)では、アジアベストドライバーの表彰を受けた。1982年・1985年にはSCCAプロラリー(アメリカ)で活躍した。
「モンスター」というニックネームはサザンクロスラリー参戦時の走りに由来する。現地ジャーナリストが「日本からモンスタードライバーがやってきた!」書き立て、これが後にニックネームとして定着した。
海外ラリーへも精力的に参戦し、FIAアジアパシフィックラリー選手権(APRC)では1995年~1998年の4年連続を含み、二輪駆動部門チャンピオン獲得を成し遂げた。
国際ヒルクライムでは、1988年から継続してパイクスピーク・ヒルクライム(アメリカ)に参戦し、1995年には日本人初の総合優勝という快挙を達成。そして2007年には、同大会において13年間破られることのなかったコースレコードを破りワールドレコードを樹立。さらに2011年にも自らの記録を破り「10分の壁」を越える新たなワールドレコードを樹立する偉業を成し遂げた。なお、同大会においては2006年から2011年までも連覇を達成している。また、過去ニュージーランドで開催されていたレース トゥ ザ スカイでは、8回もの総合優勝を獲得。両大会で「キング オブ ザ マウンテン」の称号を得ている。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(アメリカ・コロラド州)
■1988年 ショールームストックDiv. クラス3位 ---
■1989年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■1990年 オープンラリーDiv. DNS ---
■1991年 PPオープンDiv. 3位 12分34秒51
■1992年 アンリミテッドDiv. クラス優勝 12分51秒63
■1993年 アンリミテッドDiv. クラス優勝/総合2位 10分44秒22
■1994年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合5位 10分51秒15
■1995年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 7分53秒00※
天候不順のためコース短縮
■1996年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分21秒88
■1997年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■1998年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分32秒57
■1999年 アンリミテッドDiv. クラス2位/総合2位 10分37秒35
■2000年 PPオープンDiv. DNF ---
■2001年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■2006年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 7分38秒※
天候不順のためコース短縮
■2007年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分01秒408
世界新記録樹立
■2008年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分18秒250
■2009年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分15秒368
■2010年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 10分11秒490
■2011年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 9分51秒278
世界新記録樹立
レーストゥザスカイ
(ニュージーランド クイーンズランド)
■1998年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分13秒60
■1999年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分33秒31
■2000年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分40秒916
■2001年 アンリミテッドDiv. DNF ---
■2003年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分10秒02
■2004年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分17秒848
■2005年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分10秒8446
■2006年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分01秒1730
■2007年 アンリミテッドDiv. 総合優勝 8分03秒9354
2009年、長年にわたりモータースポーツの世界で培った経験と実績を元に、次世代エネルギーとモータリゼーションの研究開発を行う「ナチュラルエナジー事業部」を設立。既存ガソリン自動車の電動化(EVコンバージョン)や次世代型EVコミューターの研究開発をおこなうほか、2010年にはデザイン・設計・製造を全て自社内でおこなうマイクロEVスポーツカー「E-RUNNERミニスポーツ」を発表・発売した。あくまでもベンチャー企業としての自由な発想や小回りの効く体制で新時代のモータリゼーションを模索している。
また同時にEV普及にも尽力し、「電気自動車普及協会(APEV)」の発足に関わると共に、2011年には代表
幹事にも就任。ビジネスマンとして、レーサーとして世界を駆け回る多忙な日々を送っている。
日本の技術を結集して究極のEVを開発し、世界最高峰の舞台で大出力のエンジンカーにチャレンジすることで、EVの優秀性を証明します。また、この活動から得られた技術でEVの普及を促進することこそが、このレース参加の最終目的となります。
[車両スペック詳細]
Make |
TAJIMA Motor Corporation |
Body |
Chassis Aluminum space frame |
Panels |
Carbon fiber composite |
Motor |
2x Liquid cooled motor |
Battery |
MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES "MLiX" Lithium-ion |
Inverter |
RINEHART MOTION SYSTEMS LLC |
Drive train |
[Type]All wheel drive |
Differential |
Front/Rear: Hydraulic Controlled |
Drive Shaft |
NTN Constant velocity joints |
Suspension |
[Type]Front/Rear:Double wishbone |
Brake |
Disc/Caliper Front/Rear:Dia.370mm ventilated/8 pot |
Facing |
Front/ Rear: Winmax |
Tire&Wheel |
Tire Front/Rear: 295/40-20 FALKEN ZIEX S/TZ01 |
Dimensions |
Overall:5500L x 1950W x 1300H mm
*Included front and rear |
wing |
Wheelbase 2700mm |
大会名:
第90回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム
開催地: アメリカ・コロラド州・コロラドスプリングス
開催日: 2012年 7月3~8日 (自然災害による延期となり、8月7~12日開催)
チーム名: Team APEV with モンスタースポーツ
活動母体: パイクスピークEVチャレンジ実行委員会
総監督: 福武 總一郎 電気自動車普及協会(APEV)会長
株式会社ベネッセホールディングス 取締役会長
応援団長:鈴木 泰信 NTN株式会社 代表取締役会長
新開発パイクスピークヒルクライム専用EV
ドライバー:
田嶋 伸博 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム
6年連続チャンピオン(ワールドレコードホルダー)
電気自動車普及協会(APEV)代表幹事
株式会社タジマモーターコーポレーション代表取締役会長